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赤ちゃん気持ちいい研究室

赤ちゃん気持ちいいのための
5つヒント

臨床発達心理士/桜美林大学教授 
山口 創先生

「気持ちいい」は生まれたときからある感情

「気持ちいい」「イヤ!」といった快・不快は、赤ちゃんが最初にもつ感情です。ママのおなかの中にいるときから、顔をしかめるような表情や微笑むような表情を見せることもあるので、そのころから快・不快を感じているのかもしれませんね。
赤ちゃんは、触覚・嗅覚・味覚・聴覚・視覚の五感で快・不快を受け止め、それをごきげんな表情や泣くことで表現しています。たとえば、なでなでされたときの感触、母乳やミルクの匂いや味、ママやパパの温かい声、自分を見つめる優しい笑顔…そうした五感の刺激が、赤ちゃんの「気持ちいい」を作ります。

小さいころから「気持ちいい」というポジティブな感情をたくさん経験させてあげることは、心の発育上、とても大切なことです。

ねんね前にぐずるのは「気持ちよく寝かせて~」のサイン

寝入る直前は、自律神経のスイッチが交感神経から副交感神経に切り替わろうとしているとき。赤ちゃんが眠いと機嫌が悪くなるのは、その変化が不安な気持ちにさせるからかもしれません。
赤ちゃんは不安なときほど、肌に心地よい刺激を求めます。優しく包み込むように抱きしめて、安心させてあげましょう。完全に副交感神経が優位になると、赤ちゃんはリラックスして気持ちよく眠れます。
ねんね前にぐずるのは、「ママ、気持ちよく寝かせてよ~」のサインだと受け止めて。

赤ちゃんのぐずぐずは不安の表れ。安心して眠れるようにサポートしてあげましょう。

授乳タイムは至福の時間。優しく五感を刺激して

授乳タイムは、五感すべてで気持ちよさを堪能できるので、赤ちゃんにとっては至福の時間になりえます。まず、包み込むような抱っこで触覚を刺激しましょう。そして、母乳やミルクの味と匂いで味覚と嗅覚を刺激。さらに、母子で見つめ合って視覚を刺激し、赤ちゃんへの語りかけで聴覚を刺激することができます。
これらの刺激は、「オキシトシン」というホルモンの分泌を促します。オキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれ、親子間の愛情を深める作用があります。また、ストレスを軽減する働きもあり、赤ちゃんの心拍は安定し、心身ともにリラックス状態になります。

優しく見つめ合うことで、さらに「愛情ホルモン」オキシトシンの分泌がアップ!

赤ちゃんからのサインには、まずリアクション

親子の信頼関係は、生後約1年間がいちばん形成されやすい時期といわれています。その間は、親が子どもの欲求にできるだけ敏感に反応してあげて、気持ちいい安心感を繰り返し与えることが大切です。
赤ちゃんが泣いたら何を欲しているのか、何を不快に思っているのかを察知して、欲求を満たしてあげましょう。すぐに対応できないときも、赤ちゃんを見て、触れて、「ちょっと待っててね」など声をかけて。こうしたコミュニケーションの積み重ねが、親子の信頼関係を生み、さらには「自分は大切な存在なんだ」という自分自身に対する信頼感を育みます。

親子の信頼関係が築けると、他者や自分自身に対する信頼感も抱きやすくなり、
前向きに生きる力が育ちます。

満足感から生まれる「気持ちいい」は、やる気のもと

「うれしい!」「やった~!」といった気持ちよさは、欲求が満たされたときに感じます。たとえば、おなかがすいて母乳を飲んだとき、手を伸ばして遊びたいオモチャを握ることができたとき、欲求が満たされてドーパミンという神経伝達物質が分泌されます。
こうした経験を繰り返すことで、赤ちゃんの脳には「意欲をもつ→達成する→気持ちいい」という図式がインプットされ、やる気を育みます。ところが、親がなんでも先回りしてお世話してしまうと、その貴重な経験が奪われてしまうことに。赤ちゃんからの欲求サインをキャッチして、それに応える子育てを心がけましょう。

ハイハイ、つかまり立ちなど、挑戦したい欲求を満たしてあげることも大切。
失敗しても安全な環境を整えたうえで、ゆったり見守って。

親子の触れ合いで気持ちいい経験が多いほど、他者への思いやりや自分自身を大切にする心は育ちます。こうした個性は、外の世界に出たときに社会性として発揮されるでしょう。
また、「ポジティブな感情は、ネガティブな感情をリセットしてくれる」といった研究結果もあります。つまり、「気持ちいい」の経験値が高いと、情緒が安定しやすくなるのです。
子どもの健やかな発育のために、「気持ちいい」をたくさん経験させてあげましょう。

山口 創

山口 創
やまぐち はじめ臨床発達心理士 | 桜美林大学教授

早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。専攻は健康心理学・身体心理学。スキンシップケアの効果やオキシトシンについて研究している。主な著作に『手の治癒力』、『子供の「脳」は肌にある』、『幸せになる脳はだっこで育つ。』など多数。

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